「池袋最新マップ。」と題された本日発売のHanako、982号です。
　　　　　　　　　　　

　「ほっこりのどかな文化があります！」
　その先の池袋～目白、雑司が谷。というページにちょこっと掲載していただきました。

　       
　　　　　
　ある名もないペンキ職人の誠実な一生を、深く静かに描いた作品です。

　人は何のために生まれてきたのか。

　仕事とは何か。

　夫婦の愛とは。

　親子の絆とは。

　そして、人が最期に手にすることができる「誇り」とは。

　大人のための絵本と言っても許されるでしょう。

　ここ数日の間に、何度も読み返しました。

　深いです。

　以前にもこのブログでご紹介させていただきました、当店のお客様であり、ジオラマ写真家としてご活躍中の大畑氏が、「ぜひ、読んでみて」とお貸しくださったのです。
 (大畑氏のＨＰはこちら⇒「カメラマン大畑俊男の世界」)

　発行元である出版社が最近倒産してしまったため、なかなか入手困難な旨、お聞きしたのですが、Amazonに在庫がありました。

　早速購入。昨日届きました。

　「ペンキや」
　作　梨木香歩　
　絵　出久根育　
　発行　理論社

　雑司が谷鬼子母神のお会式も今夜が最終日。

　今頃、「雑二講」はどのあたりだろう？

　などと、地元町会の皆様に思いを馳せながらカスタードプリンの準備を始めていたところ、

　「お久ぶりですっ！」

　元気な声の主は、元DA PUMPのSHINOBU君でした。

　彼らが沖縄から上京して、デビュー前から暮らした町が、ここ雑司が谷なんです。当時はまだ１０代だったのではないかなと思います。

　以前にこのブログで紹介した記事はこちらです⇒「DA PUMP凱旋」

　一昨日のライブで、ファンの方から当店のパンのさし入れを受けたそうで、それを懐かしく思った彼が、お会式見物かたがた立ち寄ってくれたのです。

　ブログ（宮良忍オフィシャルブログ）を拝見すると、いろいろと活躍中のご様子。

　たとえひと時とはいえ、同じ町内会の人間です。ましてや毎日のように買い物に来てくれたお客さんです。

　大きなお世話でしょうが、安心しました。

　今後のさらなるご活躍を祈ります。

　雑司が谷の一年は、鬼子母神さまのお会式を中心に周ります。

　ここ数年の私はといえば、ラスクを焼いて、冷まして、包装している内にお会式が終わってしまうという状態が続いています。

　雑司が谷の風に乗って、鬼子母神周辺からわがパン工場に微かに届く太鼓のリズムに、「光陰矢のごとし」を実感しております。

　さてと、

　ラスクをサボって太鼓叩きに行っちゃおうかなぁ～

　な～んちゃって！　

　(ρﾟ∩ﾟ) ｸﾞｽﾝ


　※この写真は、2008年に撮影したものです。

　最近特に感じるのですが、日によっての忙しさの違いが大きくなっているようです。

　これを事前に予測することは非常に難しい、というより不可能に近いものがあります。
　
　従って、パン屋としましては、毎日同じように焼くしかありません。

　ごく稀に、夕方までに完売してしまうこともありますが、夜になっても、「これから開店？」という悲しい事態も頻繁に起こり得るのです。

　そんな訳で、当店ではタイムサービスを臨機応変に実施しています。

　Ｔｗｉｔｔｅｒ担当の妹が、その都度お知らせいたしますので、どうぞフォローしてやってください。

　パン屋サイドとしては、正直少し悲しい気分でスタートするタイムサービスではありますが、１つ、２つ、３つ、４つとお買い上げいただく度に、段々と元気が回復していくのです。

　そして最後の１つをお買い求めいただけた瞬間、心の中では、明日への活力の種が１つパチンッと音を立てて芽吹くようです。